

社員紹介
冷静なる熱意でプロジェクトをコンダクトする、PMという役割
MEMBER
Y.M
- ■2003年入社
- ■産業ソリューション本部
- ■部長
- ■岡山大学
- ■工学部 卒
KEYWORD
冷静なる熱意でプロジェクトをコンダクトする
私はこれまで、PM(プロジェクトマネージャ)という役割で多くのシステム開発のプロジェクトに関わってきました。
プロジェクトマネジメントとひとくちに言っても、お客様の要望のヒアリングからゴールの設計、企画に応じた予算管理、スケジュール管理、プロジェクトメンバの人選とマネジメント、リスク管理、トラブル対応、品質チェックなど多くの役割をもち、必要な能力も多岐にわたります。
システム開発を家づくりに例えると、家を建てたい人と夢を語り予算も含めて少しずつ現実化させていく営業マン、敷地面積や要望を予算内で組み込み実際の設計をする建築士、お客様の要望通り建設現場の施工が進んでいるかを司る施工管理、主にはこれらの役割をすべて引き受ける、といったところでしょうか。
これらの役割をこなすためには、軍を率いた孔明のように、
戦略を考える圧倒的に冷静な分析力と
仲間やパートナー、お客様に大義を伝える理論ある熱意
が必要だと考えます。
これまでのキャリア
新卒でセリオに入社し、同年の冬には東京転勤となってから、様々なビジネス系~公共系の案件に携わってきました。
入社からいくらも経たないうちに入った二つ目のプロジェクトで、すでに炎上案件を経験。ヘルプとしてプロジェクトに参画し、今だとコンプライアンス違反であろう相当な残業時間と、ただただ疲弊するという日々を、身をもって体験しました。
三つ目の案件はさらにひどく、1ヶ月以上休みがなく1週間以上家にも帰れないまま、フロアの床で寝ながら過ごしたことも。その状態が長期間続いたわけではなかったからか、幸い自分が人より少しだけタフだったからか、なんとか乗り切ることができました。
それからもう2~3のプロジェクトを経験したのち、PL、PMを任されるようになりました。
誰かに「PMとは」と教えられた経験はほとんどありません。
様々なプロジェクトを経験してきた中で、とにかく見て学んできました。ある意味で、炎上案件と呼ばれる色々な面でうまくいかなかったプロジェクトにもそれなりに参画してきたので、どうすればプロジェクトが失敗するかを肌で分かっていけたこともよかったのだと思います。客観的にそのプロジェクトで起こっていることと、その結果についてを考え抜きながら、プロジェクトマネジメントの本質が少しずつ見えてきたことで、自分がPMの役割を担ったときには、それまでのやり方にはとらわれずより良い方法は無いかを常に考え、実践することができました。
結局、自分がPMとしてプロジェクトを遂行し始めた以降については、控えめに言っても関わったプロジェクトはうまくいったと自負しています。
自らがPMに就いた最初の案件で、本番稼働が想定以上に「手持無沙汰」だったことには、とても充実感を覚えました。お客様やプロジェクトに関わった方から冗談まじりに「奇跡」などと称してもらえたその案件は、今のPMとしての自分の自信につながっています。
とはいえ、PMという役割で私が大切にしていることはいたってシンプル。
生き物であるプロジェクトを、ひとつとして同じものがないことと捉え、
「常に考え続けること。」
「そのうえで、リスクを放置しないこと。」
当たり前のことのようですが、この二つを追求することでお客様はもちろん、メンバや関係者にとっても本質的に「いい」プロジェクトになるのです。
仕事のココがおもしろい!
PMで大切にしている二つのこと。
この二つを実行するためには、行く手を阻む様々な外的要因に立ち向かう強さが必要なのです。
「常に考え続けること。」
案件の内容、遂行するための状況や環境が全く同じプロジェクトはこの世に存在しないため、プロジェクトが始まるそのたびに、そのときの顧客、予算、納期、案件の内容等の考慮を重ねたうえでのしっかりとした計画を立てる必要があります。
そしてプロジェクトが始まってしまえば、すべてが計画通りにいくプロジェクトなんてほとんどなく、むしろ計画から反れていることをいち早く察知し、軌道修正することが最も重要であると考えています。
炎上案件を見渡すと、計画を変えることを非常に嫌がり反れても何もしないケースをよく目にしますが、失敗の一途しかありません。
「リスクを放置しないこと。」
これまでの経験から、少しでも“これ、大丈夫かな”と不安がよぎったことを放置すると、後々問題として顕在化することになることを、強く確信しました。
リスクや課題に気付いたタイミングで、期限、担当者、対応策等を早急に決めて、潜在状態のうちに対応すべきでしょう。その時に調査が必要なら、時間や労力を惜しまずに調査を進める強い意志をもち、曖昧なままにしないことがなにより大事だと言えます。
これらを実際の生きたプロジェクトで実行するためには、様々な都合や背景をもった関係者との「パートナー」としてのリレーションシップが必要です。
これ以上手間をかけたくない都合、計画を変更したくない事情をもつ関係者に、このプロジェクトのことをテクニカル的にも、トータルのシステムデザインをもっても、一番理解しているのが我々だというプロの自覚をもって受け入れてもらい、信頼してもらうという難しさがあります。
冷静な分析と、情熱をもった関係者との関わりによって、お客様から信頼を勝ち得、また次の仕事をバイネームでいただけたときが、この仕事の一番の喜びです。
セリオでの「プロジェクトマネージャ」という役割
ソフトウェア技術の変化スピードにより、昨今SEを基軸としたPMが求められています。
自ら品質を見極めてシステムを作れるPMであるべきというセリオのスタンスと、入社してから、いちメンバとして積んできた自分の作る能力を持ってこそ、今のPMとしての実績があるのだと思います。
結局プログラムは今でも好きで、メイン業務の合間に自分でコソコソっと作ってしまうことも(笑)
そして、役割の名称はあまり重要ではないかもしれません。
プログラマー、SE、PM、部長(マネージャ)などの役割にとらわれず、技術者として考え抜く姿勢が必要だと考えています。
セリオは
“しっかり考えていれば、上からあまりごちゃごちゃ言われず自分の考えで仕事ができる”
そんな会社だと思っているので(笑)、この姿勢を貫ける後進の育成にも努めたいと思っています。
キャリア

2003年4月 新卒でセリオに入社
2003年冬 東京へ転勤
2008年 結婚
2009年 プロジェクトリーダ、プロジェクトマネージャへ抜擢
2011年4月 室長就任 岡山へ戻る
2012年2月 第一子誕生
2018年4月 部長就任

