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イベント

SERIO Tech Day 2022を開催しました。

去る2022年10月21日(⾦)にセリオ初の技術軸のカンファレンスとなる「SERIO Tech Day 2022」を開催しました。今回は、本イベントの立案者である先端技術R&D部の部長がイベントの誕⽣秘話や背景を語ります。

 

SERIO Tech Dayとは

初開催となったSERIO Tech Day。始めに「カンファレンス」と書きましたが、セリオ社員向けの技術のお祭的なイベントで、200名以上の社員が参加し、次のような内容で開催しました。

  • ・各部署の業務の概要と使っている技術や⼯夫していることの紹介
  • ・⽴候補してくれた有志による技術的な観点で共有したいことの発表
  • ・参加者全員にくじ引きをしてもらい、景品の⼤抽選会
  • ・懇親会

 

 

ひらめきから開催決定まではたったの数時間

2022年4⽉下旬、前年度の振り返りとともに各部署の管理者が集まり⽅針を共有する場がありました。既に昨年度末には今年度の先端技術R&D部の⽅針を社長に報告し、承認が下りていたので、その内容をそのまま持っていくつもりで、会議の⽇の朝はその資料を眺めていました。

その時、ふいに新しいイベントを実施する事を思いつきました。でも、いきなり思い付いたアイデアを管理者の集まる会議に持って⾏って良いものかと⼀瞬ためらいました。しかも、会議は数時間後に始まるという状況です。

しかし、頭の中では既にそのイベントを実施している絵が浮かんでいましたし、アイデアを共有する上でこれ以上の場はないと思い直し、⼤急ぎで資料に案を追記しました。

そしてその⽇の午後、会議の中で「こういった内容の新しいイベントをやりたい。」「思いついたばかりの粗削りな案で恐縮だが意⾒が欲しい」と発⾔したところ、周囲からは好意的な反応がありました。

実施時期はなんとなく各社のカンファレンスや学園祭、⽂化祭の多い秋⼝と考えていたので、その場で実施日を10月21日と決定しました。

資料は稚拙なものでしたが、ひらめきから開催決定までは⾮常に短時間でした。想いはしっかり伝えられたようで、フットワークの軽い会社に居て良かったと思いました。

 

 

描いた世界観

今回Tech Day開催において核となったコンセプトは、自分が初めて社外の勉強会へ参加した時に得た感動を社内に持ち込むことでした。

私は昔から都合がつく限り、社外で有志の⽅が実施されている勉強会に参加をしたり、⾃らも企画をしたりしてきました。そしてその経験が⾃分の成⻑を⽀えてくれたと考えています。

⽇頃接している⼈とは違う⼈の発表を聞いたり、⾃分から発表してフィードバックをもらったりすることを通して知識がアップデートされ、更に勉強しようというモチベーションにつながってきました。

そんな勉強会の中で、特に楽しみだった事が2つあります。

 

1.Lightning Talks

一つはLightning Talks。技術をテーマに何名かが1⼈あたり5分の短いプレゼンをするというショートコーナーで、よく勉強会の余興的に実施されています。

5分という短い時間なので発表のハードルも低く、勉強会本編のセッションよりも多様な情報が得られたり、緩めのテーマを選びやすい点が好きなポイントです。

2.懇親会

二つ目は懇親会。勉強会が終わった後の懇親会では、登壇者の⽅に質問したり勉強会の中で出てきた内容から予想外な⽅向に話しが膨らんだりして、本編以上の気づきがあったりします。

社内で他の社員にも勉強会の良さを味わってもらいたいと思い、隙あらば話題に出してきましたが、⾔葉で訴えてもなかなか良さは伝わりませんでした。

ならば同じようなノリを社内で実現すればよい、と次第に考えるようになりました。

 

道のりは険しく、楽しく

今回の開催において特に難しかったのは、社員が全国各地にいて、環境が⾃社オフィス勤務、客先勤務、⾃宅勤務と多岐に渡った点です。

全社的なイベントと謳う以上、オンライン開催が必須ですが、この環境の多様さからどのような形態にすれば良いか悩みました。

  • ・⼀番⼈数の多い、オフィスに出社している⼈向けには、集合しての参加もできる⽅法にすること
  • ・⾃宅からの⼈も同じ感覚で参加できること
  • ・極⼒イベント感を出すこと

今回はこのあたりを考慮し、oViceというサービスを利⽤することにしました。

このサービスは1週間単位の単発契約もあり、サポートも丁寧だったため⾮常に使いやすかったです。oViceを利⽤することで、オンラインでの集まりにイベントの賑わいを添えることができました。

また、本社エリアではパブリックビューイング会場も⽤意し、会場の様⼦をoViceに映しながらリアルとバーチャルを同居させました。

 

 

各本部の発表では本部単位に扱っている技術が異なり、全体では非常に多岐にわたったことが印象に残りました。

クラウド活用、AIの活用、デジタルツイン、Unity、ノーコード・ローコード開発、数学的なアプローチで課題解決した事例紹介、チームのパフォーマンス向上のためのノウハウ共有推進など非常に多くの情報が飛び交っていました。

私の立場から見ても非常に多岐にわたると感じたくらいですので、多くの社員にとってはもっと多様さが印象に残ったに違いありません。

実際にアンケートにも「他部署の技術を知ることができて良かった」であったり、「普段の業務では自分の関わっている業務の技術しか知ることができないが、セリオとして扱っている技術がどのぐらい広いのかを知ることができたことが良かった」というような回答が多数寄せられていました。

会社が扱う技術を広く、具体的に知る機会を提供できたことで、今後は今まで以上に一人一人が自分のやりたいことを見つけやすく、そして声に出しやすくなっていくと思います。

待望のLightning Talksも予想よりも登壇希望者が集まり、多くの個性的な発表に触れることができ、やりたかったことは⼀通り実現できました。私の狙い通り、緩いお題もいくつか含まれていました。なかでも個人でモーショントラッキングの機材を買って自分のダンスゲームのプレイの様子をフルトラッキングして、アバターを同期させる取り組みを実践した話には大きな反響がありました。

 

 

また、比較的若手の社員が何名も登壇してくれました。このように面白いテーマや発表者の年代により、次回以降の発表に対するハードルは下がったと思います。その点もとてもうれしかったです。

今回は初回ということでLightning Talksの時間を少し拡大してエントリーした方は全員参加可能にしました。

来年以降もハードルは上げず、今年のLightning Talksを見た社員が大勢手を挙げてくれて、結果的に登壇者を抽選せざるを得ないくらいの盛り上がりを目標にしたいと思います。

そうなってくると今度は、落選した人が発表できる場を企画する楽しみが増えます。

こうして、社内にインプット、アウトプットの場がどんどん増えていき、エンジニアとしての成長を実感しやすい環境につなげていけたらとても幸せです。

余興として⽤意した抽選会もとても盛り上がりました(景品をある程度奮発して準備してよかったです)。懇親会は、勉強会の懇親会のように登壇者と触れ合う会だけでなく、ゲームをやってみてはというアイデアもありましたが、今回は登壇者と語る懇親会に落ち着き、登壇者を囲みつつ、技術に関するディープな話題に花が咲いていたのが印象的でした。

 

⻑く愛されるイベントに

こうして初のイベントは無事成功に終わり、私のやりたかったことがまた一つ叶いました。

多くを⼀⼈で進めたとはいえ、多くの⽅に⽀えられました。なにより多くの社員が参加して楽しんでくれたことがとてもうれしかったです。

アンケートでも⾮常に多くの⽅が好意的な意⾒を挙げてくれていました。アンケートの中から感想をいくつか紹介します。

  • ・各部署の現在⾏っている業務を詳しく知ることができたり、新しい技術について多くのことが学べて良かった。
  • ・⾃分が普段やっている分野とはまったく異なる分野の話を聞けるので新鮮でおもしろかった。
  • ・Lightning Talksが⾯⽩かったです。同年代の社員の頑張りが刺激となりました。
  • ・⾃分の知らなかった⾯⽩そうな技術や⼿法を知ることができた。もっと⾊々勉強してみようと思った。
  • ・全社で⼀堂に会するイベントが久しぶりであり、 ⼀体感があった。

やってみたからこそ気づいたことも多くあり、既に頭の中ではTech Day 2023の構想が渦を巻き始めています。今後も毎年少しずつ改善しながら、されながら、社員の皆さんに⻑く愛されるイベントへと育ってほしいと願っています。

 

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