社員紹介
「努力は夢中に勝てない」
“夢中”という幸せ
MEMBER
M.F
- ■2012年入社
- ■第一開発本部
- ■チーフ
- ■岡山理科大学
- ■総合情報学部 情報科学科 卒
これまでのキャリア
私は大学で情報学部に進学し、学生時代はいろいろなプログミング言語を学習しました。そして、大量のゲームやアプリケーションを作成して過ごします。
その後、持ち前のモノづくり力を生かせるIT業界に進路を決めました。このIT業界は、ソフトウェアを作ることで、お客様には喜んで頂けて、さらに自分も楽しい!そんな天国のような環境でした。
入社後は東京でCAD/CAMアプリケーション(※)の開発に携わりました。CADは数千のモジュールと数億行のプログラムからなる超大規模なシステムで、プログラムを1行書くだけでも影響する範囲が広く、影響範囲を紐解いていく感じがパズルに似ていて苦しくも楽しかったと記憶しています。CAMは処理速度と精度の2点を満たす必要があり、いかに効率的なアルゴリズムを考えるかがとても面白い点でした。
※CAD・・・Computer Aided Design
※CAM・・・Computer Aided Manufacturing
東京でCAD/CAMアプリケーション開発に8年程携わったところで、案件を東京から岡山に持ち帰りました。
岡山に帰ってきてからは、CAD/CAMアプリケーションの開発を行いながら、並行して様々な案件に挑戦することになりました。岡山に帰ってきてから今までの約1年半、AR/VRの開発や、クラウドを活用した数理最適化用のプラットフォーム構築など、幅広い分野の案件に携わっています。
私が携わったなかでも、考えることが特に面白かった案件を1つご紹介します。
CAMアプリケーションで、平面上にある領域を線で2つに分割する機能の設計を任されたことがあります。説明のため簡略化していますが、概ね下図【図1】のようなイメージです。設計するときは、まずはどのようなパターンがあるかを考え、またNGなケースがどういうものなのかを列挙した上で、どのように設計するかを考えます。
さて、皆さんに問題です。
【図2】のケースにおいて、領域を2つに分割するパターンやNGにするパターンを列挙しますので、他にパターンがないか考えてみてください。
※このページの最後に、私が思いついたパターンをいくつか載せておきますので参考までにどうぞ。
機能に必要なパターンの洗い出しは、パズルのような感覚でとても面白いです。ですが、考え抜いた末、漏れなくパターンが列挙出来たと思っていたのに、実際は2割不足しており不具合になったことがありました。その時は悔しかったですが、その不足は伸びしろだと考え、「そこがまた面白い!」そんな風に感じていました。考えることが好きな私にとっては、通勤途中や家に帰ってもずっと考えてしまっていたほど、この案件の設計がとても楽しく思い出深いものになっています。
思いついたら即行動。とりあえず作ってみよう!
これは私の行動指針です。なんでもかんでもとりあえず作ろうとします。
私は子供の頃ゲームが大好きでした。
ゲームばかりやっていたので難しいゲームもどんどんクリアしてしまって、簡単なゲームに物足りなさを感じつつ「自分ならどうするか?」という事を考えて過ごしていました。そんな時、「自分で作れば良いじゃん!」という考えに至るようになりました。
特にゲームやサブカル関連が好きなのですが、それらはITとの親和性が高く、ゲームやサブカルでやりたいと思ったことをITで解決しようとすることが多く、今でもその行動は変わっていません。
例)友達と人狼ゲームをして遊びたいけど人数が少ないから遊べない
⇒ゲームマスターを担当するシステムを作っちゃえ!
例)オンラインゲームでプレイヤーの行動をもっとよくしたい(改善したい)
⇒プレイヤー行動ログからデータを自動集計して可視化できるようなもの作っちゃえ!
例)職場でお昼ご飯行く時に、メンバーの意見が合わず場所が決まらない
⇒メンバーの好みを反映したお昼ご飯自動決定システムを作っちゃえ!
そのような感じで自分が困った時にIT技術で解決出来ちゃうことが多く、仕事だけでなく、私生活でもIT技術は大活躍です。
また、面白そうな最新技術に出会ったらひとまず触っています。そして何かを作り始めたりします。私生活でもITにどっぷりな私は、家に帰ると即パソコンを立ち上げ、おもむろにゲーム開発をはじめたり。関連する技術を調べるのが、いわゆる私の「趣味」そのものです。
最近だとChatGPTが楽しすぎて、毎日リクエスト上限(※)に行くまで触っています。ChatGPTは使い方次第で面白いことがいろいろ出来そうなので夢が広がりますね!!
※2023/07/25現在、3時間に25リクエストしかChatGPTが使えません。もっと使いたい!
そういったことが、結果として業務の役に立ったりもします。
特に役に立ったという案件を一つ紹介します。
当時巷ではVRが流行っており、私も流行に乗るべく趣味でVRアプリ(イライラ棒のゲーム)開発をしていました。上司との雑談で「VRに興味あるんで、ちょっと趣味で作っているんですよ」みたいなことを話したところ、その翌月、上司から「VRの案件取ってきたから」と言われて驚きました(笑)。セリオはVR案件の実績があまり無いなかで、VR案件に挑戦することを私に任せてくれたのでした。
案件は、「工場の可視化」で、工場内にある工作機械の稼働状況確認機能、手順書確認機能、棚卸機能をVRで出来るようにするというものでした。興味のある分野の仕事が出来ることは、開発者にとって最高の環境です。とても大変でしたが、良い経験になりました。
私のハマっていること
私はゲームセンターにある音楽ゲーム「ダンスダンスレボリューション」(以下、DDR)が大好きです。リズムに合わせてパネルを踏んでダンスするDDRは、運動不足の私にとって運動しながら遊べるところが最高で、よく通っていました。
そんなある日、とあるVTuber(※)が音楽ゲームの「BeatManiaⅡDX(※)」を配信しているのを見て、DDRでも同じこと出来るんじゃないかと思い、挑戦してみることにしました。そこで作ったのが、「ダンスダンスレボリューションのフルトラッキングシステムの構築」です。DDRでも、現実の私の動きをセンサーでトラッキングして、それをバーチャル空間に反映させれば出来るんじゃないか!という思いつきで実装に移りました。
※VTuber・・・YouTuberのバーチャル版。2Dイラストや3Dモデルを使って動画投稿や配信を行う人
※BeatManiaⅡDX・・・リズムに合わせて手で鍵盤を叩くゲーム
音楽ゲームをVTuberが配信するためには、現実の手の動きを検知して、それをバーチャル空間の3Dモデルに反映する必要があります。手の動きはカメラを使ったLeapMotion等の技術でトラッキング可能です。DDRのトラッキングには手足腰のセンサーが必要で、大きく3種類があります。
ジャイロ式:加速度から現在位置をトラッキングする。安価(3~10万前後)
赤外線式:外部センサーから装着センサーの絶対位置をトラッキングする。中間(30~50万前後)
光学式:光学センサーで装着したマーカーをトラッキングする。高価(1000万~)
DDRは激しい動きをする音楽ゲームなので、ジャイロ式では加速度を用いるため位置がずれてしまうので採用はせず、赤外線式のセンサーを購入しました。センサー、コントローラー、VRゴーグルなど機器は40万円程かかりました。
そして、センサーをトラッキングして、3Dモデルに反映するDDRフルトラッキングシステムをUnityで作りました!外部センサーや周辺機器を部屋に取り付け、センサーを頭、腰、両足に装着し、両手はコントローラーで代用します。UnityでFinalIK+SteamVR+様々なライブラリを組み合わせて、気合と根性で実装していきました。
いざ、トラッキングしてみると、結構精度が出ない・・・。
この記事では動画を記載出来ないのが残念ですが、あまり精度は出ずに、もっさりとした少し残念な結果になりました。赤外線式でもトラッキングの間隔が秒間15回ぐらいしか出ておらず、DDRの激しい動きに精度が足らなかったようです。これ以上の精度を出すためには、センサーのスペックに頼らず、投機的実行のような先読みを処理や、フレーム補間処理といったことを行う必要がありそうです。
今後の展望として、(めちゃくちゃ高いので難しいですが)光学式を試してみる、トラッキング以外の観点で「NeRF」(Neural Radiance Fields)のような画像から3Dにするような技術、生成AIで動画を生成する技術etcetcでバーチャルDDR化を試していきたいと考えています。あとあと、マルコフ連鎖を使ったDDRの譜面自動生成も試したいと考えています!
『もくもく部』誕生
そんな私ですが、セリオの部活動として、もくもく会を行う「もくもく部」を立ち上げました。
そもそも、もくもく会とは、IT関連やプログラミングの勉強をするという目的で集まった人たちがそれぞれ黙々と作業をする勉強会のことです。
セリオの「もくもく部」ではもう少し緩く、基本的にはもくもくと作業をするけれど、みんなで雑談をしたり、時には遊んだりする交流の場となっております。
立ち上げた経緯ですが、私は外部のコミュニティである「岡山オンラインUnityもくもく会」という会に所属していました。当時、セリオ内ではUnityの知見が無く、独学での勉強には限界を感じておりUnityについて勉強が出来る環境を探していた時に所属することにしました。入ってみると、「岡山オンラインUnityもくもく会」の皆さんは本当に良くしてくれて、Unityの知識が乏しい私はそこでいろいろ教えて貰いながら成長しました。
いつでも質問が出来、それに答えてくれる環境だったのが私の成長に繋がったと考えています。
その時の私みたいに「勉強したいけどきっかけが無い」「新しい技術の勉強がしたいけど周りの誰も知らない」というような困っている人が社内にも居るんじゃないかと思い、同じように気軽に勉強&質問が出来る環境を用意しようと考えました。
今は月に2回、オンライン上で集まって、もくもく会を行っています。若手から部長まで、幅広い人種が集まり活動しています。少ない日は2~3人。多い日は6~7人集まります。勉強をする人、読書をする人、ゲームをする人、雑談をする人、プラモを作る人etcetc誰でも何でも大歓迎です。コロナということで基本はオンラインで活動をしていましたが、オフラインのもくもく会も稀にやってます。
もくもく部を立ち上げた当初は人が集まるか心配でしたが、案外好評で、社内にももくもくと作業している仲間が居て安心しました。今後は気軽に勉強できる場所 兼 社員の交流の場にしたいと考えています。誰でもいつでも相談したり、雑談したり、はたまた周りが勉強してるから自分もがんばろう!という気持ちになれる場所を目指しています。
最後に、「努力は夢中に勝てない」という言葉がありますが、私はその通りだと思っています。日進月歩なIT業界では、やらされで努力していたら置いていかれます。技術や開発に夢中になれたら、毎日楽しい日々が待っています!
技術が好きな人、プログラムや開発が好きな人、物事を考えることが好きな人、コミュニケーションが好きな人etcetcそういう方面が楽しいと思える方にとってはIT業界(セリオ)は楽しいと思いますよ!13年間楽しんできた私が保証します。
夢中になれることを見つけられている人は、そこに一直線に向かって進みましょう。まだ見つけられていない人は少し振り返ってみて、夢中になれそうな事(好きな事、楽しいと思う事)を探してみて下さい!
キャリア
2011年4月 新卒でセリオに入社
東京にて、工作機械の動きを計算するソフトウェア(CAD/CAM)の設計及び開発に従事
アプリケーションの基盤部分のアーキテクチャ設計、経路計算では数学を活かした開発を行う
2022年2月 岡山に仕事を持ち帰る
AR /VRアプリ開発、数理最適化のプラットフォーム開発、CPSの開発など幅広い案件を担当
2022年4月 『もくもく部』設立
現在もそれらの案件を担当中
- 2024新卒採用
- 2025新卒採用
- AI
- AR
- C#
- IoT
- Iターン
- Lightning Talks
- oVice
- Unity
- Uターン
- VR
- アジャイル
- アプリ
- インセンティブ制度
- インターンシップ
- オモシロイ
- キャリア紹介
- クラウド
- ゲーム
- こだわり
- システムエンジニア
- システム開発
- セリオ
- デジタルツイン
- トレンド技術
- ドローン
- ノーコード・ローコード開発
- パパさんSE
- プロフェッショナル
- マネージャー
- ママさんSE
- メンタルヘルス
- ライントレース
- 健康
- 健康経営
- 働く場所の選択
- 内定式
- 受診勧奨
- 変な人
- 客先常駐
- 岡山 健康経営を考える会
- 復帰
- 感謝
- 技術
- 技術の祭典
- 採用
- 数学
- 新入社員研修
- 新卒
- 社内イベント
- 社内コミュニケーション
- 社員ケア
- 社員の幸福を実現する
- 社員紹介
- 福利厚生
- 第二新卒
- 自己啓発
- 車両開発
- 運動
- 部活動
- 開発